お風呂場は毎日水を大量に使用する場所です。どんなに綺麗に使用していても、やがてカビや汚れが落ちにくくなり、機能も低下していきます。放置しているとやがて土台に水が侵入して腐食を招いたり、省エネ効果の低い古い設備を使い続けることで光熱費が余分にかかったりします。浴室は、適切なタイミングをとらえてリフォームするようにしましょう。
それでは、浴室リフォームは、いつのタイミングで行うといいでしょうか。ひとつの目安として築20年というのがあります。しかし20年経っていなくても、ひどいカビが生えて掃除しても落ちない、壁にひびがある、脱衣所の床が膨らんだり波打っている、排水口が流れにくい、といった状態が見られたら、リフォームを検討すべきです。また、これらの問題が無くても、快適に暮らすためにリフォームした方がいいケースもあります。
特に高齢者がいる家庭では安全に入浴するためにも大切です。冬場に浴室が冷える、床が滑りやすい、あちこちに段差がある、手すりがないといった場合は、要注意です。風呂場が冷えている状態で熱い湯につかると、その温度差で心臓に激しい負担がかかることがあり、心筋梗塞などを起こすことがあります。これをヒートショックといい、死亡例もあります。
冬場に寒くなる浴室は大変危険な場所といえるでしょう。また、床が滑りやすかったり、足元に段差があったりすると、高齢者がこけて骨折する危険性があります。快適で安全に暮らしていけるように、適切なタイミングで浴室リフォームを行いましょう。